株式会社関菊

伝統と革新が息づく、
「ものづくりのまち」高岡。

開町400年の歴史を持つ「ものづくりのまち」富山県高岡市は、高岡銅器や高岡漆器をはじめとして、アルミ、化学、パルプなど、伝統工芸から近代産業まで多様なものづくりが根づいています。現在も伝統産業に関わる多彩な職人たちが古くから伝わる技術を守り続ける一方で、伝統工芸の新たな挑戦が世界的に評価される企業も多く、またものづくりの可能性を広げる若い世代のクリエイターが活躍するなど、ものづくりの伝統と革新が息づくまちです。

7人の鋳物師から始まる
高岡銅器発展の歴史。

高岡のものづくりの歴史は、加賀藩二代藩主前田利長が高岡城に入城し、1611年に城下の発展を促すために7人の鋳物師を招いたことから始まります。金物町に鋳物工場が設けられ、当初は鉄製の生活用品を、やがては銅製の仏具や梵鐘、大仏などがつくられるようになります。これが、現在も銅器の国内シェア90%以上と言われる高岡銅器の始まりです。

高岡銅器の技術を高めたのは、
職人たちが切磋琢磨する「分業制」。

高岡銅器が他に類を見ない発展を遂げた要因のひとつは、工程ごとの分業制だと言われています。原型、鋳造、彫金、研磨、着色、仕上げなどの各工程に専門技術を身につけた職人たちがおり、それぞれが技術を高めることで、高岡銅器を日本一へと盛り上げていくことになったのです。ひとつの町で分業制が成立することは珍しいとされ、それもまた高岡銅器の大きな特徴となっています。

高岡のものづくり文化と
豊かな自然を、未来へ。

高岡銅器発祥の地となった金屋町の「千本格子の家並み」が鋳物師町として全国初の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたほか、ユネスコ無形文化遺産に登録された「高岡御車山祭」、国宝「瑞龍寺」、世界でも希少な海越しに3,000m級の山々を望める「雨晴海岸」など、ここにしかない文化と自然に触れることができるまちです。私たち関菊も、このまちのものづくりの精神を受け継ぎ、高岡の伝統文化の継承と発展に貢献していきたいと考えています。